COVERED TOKYO: Hikarie, 2014
2014.10.29.Wed - 11.10.Mon
Shibuya Hikarie 8F 8/
東急東横線・田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結 / JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結
Exhibition
2014.10.29.Wed - 2014.11.10.Mon 11:00-20:00
オープニングレセプション:2014.10.29.Wed 18:00-20:00
Screening
2014.11.05.Wed - 2014.11.10.Mon 11:00-20:00
11.07.Fri - 09.Sunはトークセミナー開催のため、17:00まで上映予定
上映スケジュール
1
友政麻理子
“お父さんと食事”
2013, video, 39:00
2
鈴木光
“Das Strahlen”
2014, video, 10:00
3
鈴木光
“W”
2014, video, 6:00
4
斎藤玲児
“#13 dog&video #16-2”
2014, video, 12:44
5
オル太
“Lion Dance”
2014, digital video, 15:08
6
オル太
“私は韓国が好き、韓国も私が好き:バラなしには我々はそれをしない”
2014, digital video, 12:02
7
斉藤隆文
“焼けてけっこう”
2014, digital video, 2:26
8
地主麻衣子
“A Voyage To The Chili Rain Season”
2014, video, 10:00
9
地主麻衣子
“voice”
2010, video, 11:00
友政麻理子 Mariko Tomomasa
1981年埼玉県生まれ。東京芸術大学大学院美術博士過程修了。コミュニケーション過程に現れる典型的な「型」に焦点を当て作品制作やワークショップを行う。近年は父と娘の食事中の会話や、やまびこや輪踊りのような風習をモチーフにしている。日常や伝承のなかに表れる「型」を目の前の人々に投げかけることで、他者との相互理解がどのように成り立つかを探る。近年の主な展覧会に「Between art and science 2014」(IRFAK OASIS、ブルキナファソ)(ナポリ科学博物館、イタリア)、「與父親共餐」寶藏巖國際藝術村, 創意小客廳, 尖蚪(2013、台北)、「トレーニング | Training」 TALION GALLERY(2013、東京)、「VOCA展2013現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館(2013、東京)、「クリテリオム85 友政麻理子展 “waodori”」水戸芸術館クリテリオム(2012、茨城)など。
地主麻衣子 Maiko Jinushi
1984年、神奈川県生まれ。多摩美術大学大学院絵画専攻修了。個人的な物語をテーマにしたドローイングや小説の制作から発展し、2010年より本格的に映像を撮り始める。展覧会や映画祭などで発表。また、2009年より詩の実験としての朗読グループ『どっぢ』を始める。
http://maikojinushi.com/
Talk
COVERED TOKYO / NIKKEI ART LOUNGE
2014.11.7.Fri / 8.Sat / 9.Sun
渋谷ヒカリエを舞台に、「アートと映像」「アートコミュニティ」「聴くことと視ること」などのテーマについて、トークセミナーを3夜連続で開催します。
第1夜
映像とアートの境界線をめぐるプロブレマティーク
現代アートとしての映像作品とはどのようなものでしょうか?
YouTubeなどの動画サイトにアップし、いつでも誰でも映像を制作し公開できる時代。気の利いた動画と、現代アートにおける映像作品、あるいは実験映画などとの間に境界線を引くことは可能なのでしょうか。近年では、映像作家だけではなく、ペインターや彫刻家も、パフォーマンスを記録した映像を作品として展示することが増えています。そうした記録映像が映像作品として成立する条件とは何でしょうか。映像作品がコレクションされる機会が増大し、マーケットも活発化しつつある中で、売買に付属する機材やメディアの選択など、未解決の問題も少なくありません。このような現状をふまえ、第一線で活動するキュレーターが歴史的背景をたどりながら、映像とアートの境界線をめぐる新たな状況について議論します。
開催日|2014年11月7日(金)19:00-2100(18:30受付開始)
登壇者|三輪健仁(東京国立近代美術館 主任研究員) / 岡村恵子(東京都写真美術館 学芸員)(予定)
三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員)
1975年生まれ。近・現代美術。立教大学非常勤講師。主な企画(共同キュレーションを含む)に「14の夕べ」(2012年)、「パウル・クレー展―おわらないアトリエ」(2011年)、「ヴィデオを待ちながら―映像,60年代から今日へ」(2009年)など(いずれも東京国立近代美術館)。最近の執筆に「ウワサの信憑」(core of bells 怪物さんと退屈くんの12ヵ月 06「ウワサの眞相」批評)、「《落葉》の『無-地(non-ground)』について」『菱田春草展』図録(東京国立近代美術館、2014年)など。
岡村恵子(東京都写真美術館学芸員)
東京都現代美術館学芸員を経て2007年より現職。「MOTアニュアル2000 低温火傷」(2000)、「転換期の作法 ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」(2005-06)、「イマジネーション 視覚と知覚を超える旅」(2008-09)、「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流」(2009-10)ほかを企画。プレ・イヴェントとして手掛けた「映像をめぐる7夜」(2008)をふまえ、映像のあり方とその表現・受容のあり方を問う国際フェスティバル「恵比寿映像祭」を立ち上げ、第1回から5回(2009-13)までディレクターを務める。2013年秋から東南アジア4カ国を巡回したメディア・アート展「MEDIAART KITCHEN」にキュレーターとして参加。
第2夜
世界のアートコミュニティー
アートマーケットの小さな都市において、質の良い情報をいかにして受け取り、また世界に発信していくかということは重要な課題です。東京アートシーンもまたその一例と言えます。
本イベントでは独自のアートコミュニティーを構えながら国際的な活動を続けるパネリストを迎えます。東京を拠点とするギャラリー『MISAKO & ROSEN』のローゼン美沙子&ジェフリー、アーティストランスペース『XYZ collective』を運営するビデオアーティストのコブラ、シカゴを拠点に世界の最新の展覧会やアーティストの情報を紹介する『Contemporary Art Daily』のフォレスト・ナッシュを中心に、彼らの実践を紹介しながらディスカッションします。
開催日|2014年11月8日(土)19:30-21:30(19:00受付開始)
登壇者|美沙子・ローゼン、ジェフリー・ローゼン(MISAKO & ROSEN オーナーディレクター) / 兼平彦太郎(インデペンデントキュレーター)
COBRA(ビデオアーティスト、XYZ collective 代表) / フォレスト・ナッシュ(Contemporary Art Daily 代表)※スカイプにて参加
結城加代子(KAYOKOYUKI 代表、COVERED TOKYO メンバー)
通訳:田村かのこ
美沙子・ローゼン、ジェフリー・ローゼン(MISAKO & ROSEN オーナーディレクター)
2006年MISAKO & ROSENを2人でオープン。Frieze Art Fair ロンドンやNada Art Fair マイアミなど国際的なアートフェアに参加。 国際的なギャラリープログラムを数多く手がけている。2013年よりNada Art Fairのセレクションコミッティーも努めている。
http://www.misakoandrosen.com/
兼平彦太郎(インデペンデント・キュレーター)
展覧会スタッフを経て、インディペンデントキュレーターとして活動を開始。「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」(2011-12|企画・構成協力)、「荒木経惟 左眼ノ恋」(2014|共同企画)などのほか、ヨコハマトリエンナーレ2011ではキュレトリアルチームに参加。『THE ABC BOOK by Shimon Minamikawa』(2010)企画・発行や「ミヤギフトシ American Boyfriend」プロジェクト(2013-)企画・マネージメントなど、ア—ティストによる展示以外のプロジェクトも手がける。
COBRA(ビデオアーティスト、XYZ collective 代表)
2005年多摩美術大学卒業。アーティスト活動を続けながら、2011年、世田谷にアーティストラン・スペース XYZ collectiveを設立。2011年、2012年と、ドイツ・オーストラリア・ニュージーランドとの国際交流展を開催する。2013年よりNada Art Fairに参加。2014年10月よりNYのBrennan & GriffinにてXYZキュレーションの展覧会を開催。
http://xyzcollective.org/
フォレスト・ナッシュ(Contemporary Art Daily 代表)
2008年にContemporary Art Dailyを設立。重要なアーティストや展覧会の情報を誰もが取得できるよう、世界中から集められた現在開催中の展覧会情報から、毎日厳選したものをアップデートし続けている。2012年より非営利団体Contemporary Art Groupを設立。2014年よりNada Art Fairと提携し、出品作品の紹介やツアーなどを企画。現在、世界中で日々最も鑑賞されている情報ツールとなっている。
http://www.contemporaryartdaily.com/
結城加代子(KAYOKOYUKI 代表、COVERED TOKYO メンバー)
ギャラリー勤務を経て、2011年KAYOKOYUKI設立。末広町にオフィスとビューイングルームを設置し、現代アートに関する展覧会などの企画や、アーティストのマネージメントを行う。他に、若手ギャラリーの集合体COVERED TOKYOの運営など。2014年、Nada Art Fairに参加予定。
http://www.kayokoyuki.com/
第3夜
角田俊也は何を聴き、何を見てきたのか
「聴くこと」から「風景」を創出するとは、どのようなことなのでしょうか?
フィールドレコーディングを通して、独自の世界の有り様を提示する角田俊也の活動について、その実験性を高く評価する批評家・佐々木敦の見解を交えて紹介します。また、教員でもある角田の元教え子であり、独自のプロセスを介した「風景画」を描くペインターの千葉正也を迎え、「当時イキがって聴いていた音楽が、いつも角田さんに先取りされていた」という音楽を通した二人の交流をひも解きます。広範な音楽ジャンルの聴取は、自身の制作姿勢とどのように結びついているのでしょうか。角田、千葉、佐々木の三者それぞれの音楽体験と美術への眼差しをもとに、聴くことと視ることの相同性、そして新たな風景の発見をめぐって議論します。
※トークセミナーの後に角田俊也によるパフォーマンスを行います。(20:30-21:00頃を予定)
開催日|2014年11月9日(日)19:00-21:00(18:30受付開始)
登壇者|角田俊也(アーティスト) / 佐々木敦(批評家) / 千葉正也(画家)
角田俊也 氏(アーティスト)
1964年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。1990年代より、ライブパフォーマンス、インスタレーション、CDリリース等の活動を行う(1994年から2006年まではWrkのメンバーとしても活動)。小型マイクやコンタクト・マイクを用いるフィールド・レコーディングによって採集される振動現象により、空間の固有性や時間の推移を描写。主な展覧会に、「サウンドアート」(ICC, 2000)、「Simple Interactions」(ロスキル現代美術館, デンマーク, 2011)、「きこえないおと」(Talion Gallery, 2012)などがある。また、近年はルーク・ファウラーとの共作により、横浜トリエンナーレ(2008)、サーペンタイン・ギャラリー(2009)、ニューヨーク近代美術館(2013)、タカ・イシイ・ギャラリー(2013)等でインスタレーション作品を発表している。
http://toshiya-tsunoda.blogspot.jp/
佐々木敦 氏(批評家)
1964年生。批評家。HEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。
近著として『あなたは今、この文章を読んでいる。パラフィクションの誕生』(慶応義塾大学出版会)、『「4分33秒」論』(P-VINE)、『ex-music(LR)』(アルテスパブリッシング)など。
千葉正也 氏(画家)
1980年神奈川県生まれ 画家
主な展覧会に“Mono No Aware. Beauty of Things. Japanese Contemporary Art”エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルグ)、“六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウトー来るべき風景のために森美術館(東京2014)、生きていたから見れた素晴らしい世界”シュウゴアーツ(東京)などがある。