COVERED TOKYO: Hikarie, 2014
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COVERED TOKYO: Hikarie, 2014

2014.10.29.Wed - 11.10.Mon
Shibuya Hikarie 8F 8/
COVERED TOKYOとは、ほぼ同時期(2010年~2012年)に設立された、次代を担う4つのギャラリー(KAYOKOYUKI / TALION GALLERY / nap gallery / HAGIWARA PROJECTS)の集合体。共同で展覧会やアートイベント、ジャンルの枠を超えた文化プロジェクトを発信しています。2012年秋にシャトー小金井で行われた展覧会“COVERED TOKYO:October, 2012”、2014年春に汐留のパークホテル東京で開催されたアートイベント“COVERD TOKYO: PARK NIGHT, 2014”に続き、COVERED TOKYOが放つ第3弾は、大野綾子いとうまり城戸保二艘木洋行野沢裕松延総司山下拓也という、今最も注目すべき気鋭のアーティスト7名による展覧会です。
また会期中の11月5日(水)~11月10日(木)には、同じくヒカリエ8階のイベントスペースCOURTにて、友政麻理子鈴木光斎藤玲児オル太斉藤隆文地主麻衣子という、国内外で活躍する6名の映像作家による上映会も開催します。さらに11月7日(金)~11月9日(日)には、日本経済新聞社とのコラボレーションにるトークセミナー(パフォーマンスあり)を、豪華ゲストを迎えて3夜連続で開催します。
会場|渋谷ヒカリエ 8F(〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1)
東急東横線・田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結 / JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結
主催|COVERED TOKYO (KAYOKOYUKI / TALION GALLERY / nap gallery / HAGIWARA PROJECTS)
お問い合わせ|info@coveredtokyo.com / 03-6300-5881 (HAGIWARA PROJECTS)

Exhibition

2014.10.29.Wed - 2014.11.10.Mon 11:00-20:00
8/ CUBE 1, 2, 3 (Shibuya Hikarie 8F)
オープニングレセプション:2014.10.29.Wed 18:00-20:00

“おどろう、きのう、たき”
2013, 大理石, w2120xh260xd230mm
Photo by Hayato Wakabayashi

“進化する声”
2013, 御影石、大理石, w350xh100xd255mm
Photo by Hayato Wakabayashi

“進化する眠り”
2013, 御影石、大理石, w320xh155xd265mm
Photo by Hayato Wakabayashi

“植物と花 [花1]”
2012, 御影石, w120xh190xd155mm

大野 綾子 Ayako Ohno

1983年埼玉県生まれ。2006年女子美術大学芸術学部立体アート学科卒業。2008年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。第7回大黒屋現代アート公募展 大賞受賞(2012)、「さかなとして浸かる」板室温泉大黒屋 (2013、栃木)、「SLASH/08 –醒めない蜜の味をちょうだい-」waitingroom (2012、東京)、「角で端を見る 企画:竹下都+表参道画廊」表参道画廊 (2012、東京)など。小豆島 千軒海岸(香川)、相模原公園(神奈川)、翠ヶ丘公園・須賀川(福島)などに作品設置している。美術講座「暮らしの中にみるかたち」練馬区立美術館 (2014、東京)にてワークショップ。石の質感を利用しながら、日常の中にある様々な形を抽出し彫刻している。掘り起こした立体は、石とは思えないほどに軽やかである。

http://ohnoayako.com/

“欲望の根源 -ヨロコビタイの源-”
2014, 岩絵の具、水干絵の具、墨、にかわ、胡粉、木製パネル、小国和紙, 1300x970mm

“欲望の根源 -様々な価値観の根底-”
2012, 岩絵の具、水干絵の具、墨、にかわ、胡粉、金箔、木製パネル、門出和紙, 920x730mm

“嬉し涙”
2009, 岩絵の具、水干絵の具、墨、にかわ、胡粉、
木製パネル, 1300x970mm

“欲望の根源 -私の中の様々な価値観-”
2012, 岩絵の具、水干絵の具、墨、にかわ、胡粉、木製パネル、門出和紙, 810x650mm

いとうまり Mari Ito

1980年東京生まれ。2006年よりスペイン、バルセロナ在住。「ヨクボウの庭」Zeit Foto Salon(2014 東京 日本)、「El origen del deseo」TK Galeria d'Art(2013 バルセロナ、スペイン)、「Id- El origen del deseo -nacimiento-」La Cerverinad'Art.(2012 セルベラ、スペイン)、「Id- El origen del deseo -nacimiento-」Galería Esther Montoriol(2012 バルセロナ、スペイン)、「欲望の根源 -出現-」nap gallery(2012 東京、日本)など。女子美術大学美芸術学部日本画科を中退後バルセロナ大学で絵画を専攻した後、活動の拠点をバルセロナに据え、日本画をベースに平面、立体作品を展開している。幼い頃の自身の体験の記憶を絵に表すことを原点に強烈な色彩と繊細かつ精巧な線画による独特な世界像を作りだしている。

http://itomari.com/

“水とホース”
2008, c-print, 550x447㎜

“羊のいる風景”
2012, c-print, 343x267㎜

“黄色い車がある風景”
2010, c-print, 243x379㎜

“鉄塔と梅”
2013, c-print, 1130x900mm

城戸 保 Tamotsu Kido

1974 年三重県生まれ。2002 年、愛知県立芸術大学大学院美術研修科修了。主な展覧会に、「カミノ/クマノ」三重県立美術館(2014、三重)、「ある風景」HAGIWARA PROJECTS (2014、東京)、「森と畑」See Saw gallery + café (2012、愛知)、「SHOCASE#2 curated by minoru shimizu」 eN arts (2013、京都)、ギャルリー東京ユマニテ (2010、東京)、「放課後のはらっぱ- 櫃田伸也とその教え子たち-」愛知県美術館(2009、愛知)、「young artist world patronage program」モンブラン銀座本店(2007、東京)、ギャラリーNAF (2003、愛知)など。

“梨”
2013, インクジェットプリント、ペン、スプレー、マーカー、紙, 297x210mm

“梨”
2012, アクリル絵具、カンバス, 727x609mm

“梨”
2009, ペン、マーカー、スプレー、紙、パネル, 515x726mm

“梨”
2006, レーザープリント、紙, 297x210mm

二艘木洋行 Hiroyuki Nisougi

1983年生まれ。お絵描き掲示板のペイントツールで描いたデジタル作品や、突然変異のようなペインティングやドローイングによって注目を集め、特異な存在感を放っている。目や口、鼻らしきものをもつキャラクターの顔、極端に伸縮し記号化された腕や足、特徴的なストライプ模様や忽然と書き込まれる文字など、特徴的な描画はいずれも、伸びやかな線とカラフルな配色に彩られている。伝統的な画材とデジタルツールを等価に使いこなす二艘木の表現者としての敏捷性は、これまでに誰の想像力も及ばなかった、そしておそらく二艘木自身の想像力さえ及ばない具象性の領域へと、その表現をエスカレートさせている。主な展示に「プロミスフレンズニアレストネイバーランド前」 TALION GALLERY (2014、東京)、「VOCA 現代美術の展望」上野の森美術館(2014、東京)、「であ、しゅとぅるむ」名古屋市民ギャラリー矢田(2013、愛知)、「現代絵画のいま」兵庫県立美術館(2012、兵庫)、「インターネット アート これから」Inter Communication Center(2012、東京)などがある。

“→■←”
2013, ラムダプリント, 210x297mm

“布、鏡、鳥”
2014, ラムダプリント, 420x594mm

“絨毯”
2014, mixed media, 1189x841mm

“→■←”
2013, ラムダプリント, 210x297mm

野沢 裕 Yutaka Nozawa

1983年静岡県生まれ、在住。2008年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業。2011年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。2014年IED Madrid, master of Fine Art Photography修了。「→■←」Intercambiador ACART (2014、マドリード)、「PORTFOLIO DAYS & NIGHT」Centre national de l’audiovisuel(CNA) (2014、ルクセンブルグ)、「Triunfo y poesia」Galería Santa fe- La Decanatura (2014、コロンビア)、「むすびじゅつ」静岡県立美術館 (2013、東京)、「SLASH/07 -できるだけ遠くをみろ-」nap gallery (2012、東京)、国際交流基金ニューデリー日本文化センター主催「8人の日本人アーティスト 東洋の交換」SSVAD (2012、インド)など、国内外の様々なレジデンス・プログラムや展示に参加。写真・映像・立体など様々な技法や素材を使い、あたりまえに通り過ぎてしまうような日常の体験に、少しだけ手を加え演出し、風景を再現する。

http://www.yutakanozawa.com/

“Twisted Rubber Band”
2012, 輪ゴム, size variable

“Cluster of SCHEMA (Knot)”
2012, 木材、アクリル絵具, 2200x1200x800mm(x2 piece)

“My Stones”
2011, セメント, size variable

“Shelves”
2014, ラワン合板, installation view at HAGIWARA PROJECTS

松延 総司 Soshi Matsunobe

1988年熊本県生まれ。京都府在住。2008年京都嵯峨芸術大学短期大学部卒業。主な展覧会に、「スティル・ライフ・トランスペアレント・オブジェクツ」 HAGIWARA PROJECTS (2014、東京)、「ORNAMENTUM LIBITUM」GLASSBOX (2013、パリ)、「Twisted Rubber Band/Humming」Gallery PARC (2013、京都)、「SCHEMA, Kyoto.Koln」Schilling Arkitekten x Super Window Project (2012、ケルン、ドイツ)、「VERLANGSAMTE PERFORMANCE」VAN HORN (2012、デュッセルドルフ、ドイツ)、「UNE FENETRE JAPONAISE」Galerie de Multiples(2011、パリ、フランス)、「神戸ビエンナーレ2011高架下アートプロジェクト」神戸市元町高架通り(2011、兵庫)、「岡本太郎現代美術賞」岡本太郎美術館(2011、神奈川)、「Direction of Materials」Super Window Project& Gallery(2010、京都)、「Nissed」ART OSAKA(2010、大阪)など。

http://matsunobe.net/

“museum〆an(中村キースへリング美術館の外壁を使ってアトランタオリンピックのマスコット・IZZYを制作する。)”
2014, 中村キースへリング美術館の外壁とロゴ、単パイプ, size varies

“TALIONの子”
2014, TALION GALLERYの壁、塗料, size varies

“雨に散る油 feat.横浜の”
2013, 展示室の床、ブラックライト、蛍光塗料、和紙、テグス, size varies

“LOCAL HERO(今は無き横浜フリューゲルスのマスコットとび丸のこれから)”
2012, ダウンジャケット、金槌、釘、塗料, size varies

山下拓也 Takuya Yamashita

1985年生まれ。2013年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。展示空間や素材の条件を巧みに利用しながら、その場に脈絡のないキャラクターを出現させる大掛かりなインスタレーションを制作するなど、山下のポップでユーモラスな世界観は、同時に存在と場をめぐるアイロニカルな実践となっている。山下の作品では、過去のオリンピックのマスコットや、手提げ金庫を頭部とするヒーロー気取りの子供が召還されるが、紙やベニヤ板などの薄っぺらな支持体によって、自らの不完全さを隠すことができない。かえってその歪さや弱々しさが、現行のシステムの在りかをあらわにしている。人間自身やその社会的役割を含めて、絶え間なくキャラクターを生産し忘却していく社会システムに対する疑念が、山下の作品に鮮烈な明るさと不穏な禍々しさを与えている。主な展覧会に「museum〆an」中村キース・ヘリング美術館(2014、山梨)、「TALIONの子」TALION GALLERY(2014、東京)、「ヨコハマトリエンナーレ2014 創造界隈拠点プログラム/東アジアの夢 BankART life4」BankART studio NYK(2014、横浜)、「あいちトリエンナーレ2013」長者町会場、本町会場(2013、愛知)などがある。

Screening

2014.11.05.Wed - 2014.11.10.Mon 11:00-20:00
11.07.Fri - 09.Sunはトークセミナー開催のため、17:00まで上映予定

上映スケジュール

1
友政麻理子
“お父さんと食事”
2013, video, 39:00
2
鈴木光
“Das Strahlen”
2014, video, 10:00
3
鈴木光
“W”
2014, video, 6:00
4
斎藤玲児
“#13 dog&video #16-2”
2014, video, 12:44
5
オル太
“Lion Dance”
2014, digital video, 15:08
6
オル太
“私は韓国が好き、韓国も私が好き:バラなしには我々はそれをしない”
2014, digital video, 12:02
7
斉藤隆文
“焼けてけっこう”
2014, digital video, 2:26
8
地主麻衣子
“A Voyage To The Chili Rain Season”
2014, video, 10:00
9
地主麻衣子
“voice”
2010, video, 11:00

“training -and then, we will climb the rainbow-”
2013, photography, Courtesy of TALION GALLERY

“與父親共餐 Have a meal with FATHER”
2014, Video installation, Courtesy of TALION GALLERY

“Have a meal with FATHER”
2014, Video, Courtesy of TALION GALLERY

“WAODORI”
2013, Video installation, 39min, Courtesy of TALION GALLERY

友政麻理子 Mariko Tomomasa

1981年埼玉県生まれ。東京芸術大学大学院美術博士過程修了。コミュニケーション過程に現れる典型的な「型」に焦点を当て作品制作やワークショップを行う。近年は父と娘の食事中の会話や、やまびこや輪踊りのような風習をモチーフにしている。日常や伝承のなかに表れる「型」を目の前の人々に投げかけることで、他者との相互理解がどのように成り立つかを探る。近年の主な展覧会に「Between art and science 2014」(IRFAK OASIS、ブルキナファソ)(ナポリ科学博物館、イタリア)、「與父親共餐」寶藏巖國際藝術村, 創意小客廳, 尖蚪(2013、台北)、「トレーニング | Training」 TALION GALLERY(2013、東京)、「VOCA展2013現代美術の展望-新しい平面の作家たち」上野の森美術館(2013、東京)、「クリテリオム85 友政麻理子展 “waodori”」水戸芸術館クリテリオム(2012、茨城)など。

“Das Strahlen”
2014, video, 10:00

“W”
2014, video, 6:00

“Mr.S & Doraemon”
2012, video, 15:00

“Ms.S”
2012, video, 41:00

鈴木光 Hikaru Suzuki

1984年福島県生まれ。2008年武蔵野美術大学大学院彫刻家卒業。2011年情報科学大学院大学(IAMAS)修了。2014年Film University Babelsberg KONRAD WOLF(ベルリン)在学中。「Fukushima in Berlin」クンストラウムベタニエン(2014、ドイツ)、「Die Kunst der Intervention II – Projekte 2012 Ausstellung im ratskeller」Lichtenberg Studios(2013、ドイツ)、「鈴木光上映会 企画:KAYOKOYUKI」青山|目黒(2012、東京)の他、「Japan Syndrome -Art and Politics after Fukushima」HAU Hebbel am Ufer(2014、ドイツ)、「"Japanese Movie Night" 4 Movies, 4 filmmakers」DENIZ TELERI(2013、ドイツ)でのスクリーニングや、イメージフォーラム・フェスティバル(2013)、大阪シネドライブ(2012、シアターセブン賞受賞)、恵比寿映像際(2011)、山形国際ドキュメンタリー映画祭(2011)など、数多くのフィルム・フェスティバルへも参加している。

http://hikarusuzuki.tumblr.com/

“#13 dog&video #16-2”
2014, video, 12:44

“#13”
2013, video, 5:00

“#14”
2013, 2-channel video, 8:00

“#15”
2013, 2-channel video, 6:00

斎藤玲児 Reiji Saito

1987年東京都生まれ。2012年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。「Ongoing映画祭2014」アートセンターオンゴーイング(2014、東京)、「One Day Screening 斎藤玲児 / 戸田祥子」TANA Studio(2014、東京)、「SLASH/09 -回路の折り方を しかし、あとで突然、わかる道順を-」the three konohana(2013、大坂)/実家JIKKA(2013、東京)、「#13」山手83(2013、神奈川)など。日々撮影している映像と写真を素材に、iMovieを使ったアナログに近い手法で切り貼りしていく。日常をとりまくプライベートな出来事・人物・風景は一度バラバラになり、連続性を失う。物質化され、編集時の斎藤の身体を通して凝縮された映像作品は、ストーリーに還元されないよりリアルな日常として迫ってくる。

http://reijisaito.com/

オル太 OLTA
“Lion Dance”
2014, デジタル・ヴィデオ, 15min8sec

オル太 OLTA
“私は韓国が好き、韓国も私が好き:バラなしには我々はそれをしない”
2014, デジタル・ヴィデオ, 12:02

斉藤隆文 Takafumi Saito
“焼けてけっこう”
2014, デジタル・ヴィデオ, 2:26

オル太 Olta / 斉藤隆文 Takafumi Saito

オル太は1983年~1988年生まれの7名からなるアーティストコレクティブ。
メンバーは、井上徹、梅田豪介、川村和秀、斉藤隆文、長谷川義朗、メグ忍者、Jang-Chi。
近年オル太の主な個展やグループ展に、「Distant Observations Fukushima in Berlin」(2014年、クンストラウムクロイツベルク/ベタニエン)や「オルガネラ・ダイアローグ」(2014年、nap gallery)「内臓感覚-遠クテ近イ生ノ声」(2013年、金沢21世紀美術館)などがある。また、主な受賞歴に第14回岡本太郎現代芸術賞、岡本太郎賞(川崎市岡本太郎美術館)、第4回展覧会企画公募入選(トーキョーワンダーサイト本郷)がある。

“A Voyage To The Chili Rain Season”
2014, video, 10:00

“A Voyage To The Chili Rain Season”
2014, video, 10:00

“A Voyage To The Chili Rain Season”
2014, video, 10:00

“A Voyage To The Chili Rain Season”
2014, video, 10:00

“A Voyage To The Chili Rain Season”
2014, video, 10:00

“voice”
2010, video, 11:00

“voice”
2010, video, 11:00

“voice”
2010, video, 11:00

“voice”
2010, video, 11:00

“voice”
2010, video, 11:00

“voice”
2010, video, 11:00

“voice”
2010, video, 11:00

地主麻衣子 Maiko Jinushi

1984年、神奈川県生まれ。多摩美術大学大学院絵画専攻修了。個人的な物語をテーマにしたドローイングや小説の制作から発展し、2010年より本格的に映像を撮り始める。展覧会や映画祭などで発表。また、2009年より詩の実験としての朗読グループ『どっぢ』を始める。

http://maikojinushi.com/

Talk

COVERED TOKYO / NIKKEI ART LOUNGE

2014.11.7.Fri / 8.Sat / 9.Sun
渋谷ヒカリエを舞台に、「アートと映像」「アートコミュニティ」「聴くことと視ること」などのテーマについて、トークセミナーを3夜連続で開催します。
料金|無料
定員|各回80名(応募多数の場合は抽選)
主催|日本経済新聞社 デジタルビジネス局
企画|COVERED TOKYO (KAYOKOYUKI / TALION GALLERY / nap gallery / HAGIWARA PROJECTS)
協力|XYZ collective / Contemporary Art Daily / 渋谷ヒカリエ / The Green Gallery / 東京国立近代美術館 / 東京都写真美術館 / MISAKO & ROSEN

第1夜
映像とアートの境界線をめぐるプロブレマティーク

現代アートとしての映像作品とはどのようなものでしょうか?
YouTubeなどの動画サイトにアップし、いつでも誰でも映像を制作し公開できる時代。気の利いた動画と、現代アートにおける映像作品、あるいは実験映画などとの間に境界線を引くことは可能なのでしょうか。近年では、映像作家だけではなく、ペインターや彫刻家も、パフォーマンスを記録した映像を作品として展示することが増えています。そうした記録映像が映像作品として成立する条件とは何でしょうか。映像作品がコレクションされる機会が増大し、マーケットも活発化しつつある中で、売買に付属する機材やメディアの選択など、未解決の問題も少なくありません。このような現状をふまえ、第一線で活動するキュレーターが歴史的背景をたどりながら、映像とアートの境界線をめぐる新たな状況について議論します。
開催日|2014年11月7日(金)19:00-2100(18:30受付開始)
登壇者|三輪健仁(東京国立近代美術館 主任研究員) / 岡村恵子(東京都写真美術館 学芸員)(予定)
三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員)
1975年生まれ。近・現代美術。立教大学非常勤講師。主な企画(共同キュレーションを含む)に「14の夕べ」(2012年)、「パウル・クレー展―おわらないアトリエ」(2011年)、「ヴィデオを待ちながら―映像,60年代から今日へ」(2009年)など(いずれも東京国立近代美術館)。最近の執筆に「ウワサの信憑」(core of bells 怪物さんと退屈くんの12ヵ月 06「ウワサの眞相」批評)、「《落葉》の『無-地(non-ground)』について」『菱田春草展』図録(東京国立近代美術館、2014年)など。
岡村恵子(東京都写真美術館学芸員)
東京都現代美術館学芸員を経て2007年より現職。「MOTアニュアル2000 低温火傷」(2000)、「転換期の作法 ポーランド、チェコ、スロヴァキア、ハンガリーの現代美術」(2005-06)、「イマジネーション 視覚と知覚を超える旅」(2008-09)、「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流」(2009-10)ほかを企画。プレ・イヴェントとして手掛けた「映像をめぐる7夜」(2008)をふまえ、映像のあり方とその表現・受容のあり方を問う国際フェスティバル「恵比寿映像祭」を立ち上げ、第1回から5回(2009-13)までディレクターを務める。2013年秋から東南アジア4カ国を巡回したメディア・アート展「MEDIAART KITCHEN」にキュレーターとして参加。

第2夜
世界のアートコミュニティー

アートマーケットの小さな都市において、質の良い情報をいかにして受け取り、また世界に発信していくかということは重要な課題です。東京アートシーンもまたその一例と言えます。 本イベントでは独自のアートコミュニティーを構えながら国際的な活動を続けるパネリストを迎えます。東京を拠点とするギャラリー『MISAKO & ROSEN』のローゼン美沙子&ジェフリー、アーティストランスペース『XYZ collective』を運営するビデオアーティストのコブラ、シカゴを拠点に世界の最新の展覧会やアーティストの情報を紹介する『Contemporary Art Daily』のフォレスト・ナッシュを中心に、彼らの実践を紹介しながらディスカッションします。
開催日|2014年11月8日(土)19:30-21:30(19:00受付開始)
登壇者|美沙子・ローゼン、ジェフリー・ローゼン(MISAKO & ROSEN オーナーディレクター) / 兼平彦太郎(インデペンデントキュレーター)
COBRA(ビデオアーティスト、XYZ collective 代表) / フォレスト・ナッシュ(Contemporary Art Daily 代表)※スカイプにて参加
結城加代子(KAYOKOYUKI 代表、COVERED TOKYO メンバー)
通訳:田村かのこ
美沙子・ローゼン、ジェフリー・ローゼン(MISAKO & ROSEN オーナーディレクター)
2006年MISAKO & ROSENを2人でオープン。Frieze Art Fair ロンドンやNada Art Fair マイアミなど国際的なアートフェアに参加。 国際的なギャラリープログラムを数多く手がけている。2013年よりNada Art Fairのセレクションコミッティーも努めている。
http://www.misakoandrosen.com/
兼平彦太郎(インデペンデント・キュレーター)
展覧会スタッフを経て、インディペンデントキュレーターとして活動を開始。「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」(2011-12|企画・構成協力)、「荒木経惟 左眼ノ恋」(2014|共同企画)などのほか、ヨコハマトリエンナーレ2011ではキュレトリアルチームに参加。『THE ABC BOOK by Shimon Minamikawa』(2010)企画・発行や「ミヤギフトシ American Boyfriend」プロジェクト(2013-)企画・マネージメントなど、ア—ティストによる展示以外のプロジェクトも手がける。
COBRA(ビデオアーティスト、XYZ collective 代表)
2005年多摩美術大学卒業。アーティスト活動を続けながら、2011年、世田谷にアーティストラン・スペース XYZ collectiveを設立。2011年、2012年と、ドイツ・オーストラリア・ニュージーランドとの国際交流展を開催する。2013年よりNada Art Fairに参加。2014年10月よりNYのBrennan & GriffinにてXYZキュレーションの展覧会を開催。
http://xyzcollective.org/
フォレスト・ナッシュ(Contemporary Art Daily 代表)
2008年にContemporary Art Dailyを設立。重要なアーティストや展覧会の情報を誰もが取得できるよう、世界中から集められた現在開催中の展覧会情報から、毎日厳選したものをアップデートし続けている。2012年より非営利団体Contemporary Art Groupを設立。2014年よりNada Art Fairと提携し、出品作品の紹介やツアーなどを企画。現在、世界中で日々最も鑑賞されている情報ツールとなっている。
http://www.contemporaryartdaily.com/
結城加代子(KAYOKOYUKI 代表、COVERED TOKYO メンバー)
ギャラリー勤務を経て、2011年KAYOKOYUKI設立。末広町にオフィスとビューイングルームを設置し、現代アートに関する展覧会などの企画や、アーティストのマネージメントを行う。他に、若手ギャラリーの集合体COVERED TOKYOの運営など。2014年、Nada Art Fairに参加予定。
http://www.kayokoyuki.com/

第3夜
角田俊也は何を聴き、何を見てきたのか

「聴くこと」から「風景」を創出するとは、どのようなことなのでしょうか?
フィールドレコーディングを通して、独自の世界の有り様を提示する角田俊也の活動について、その実験性を高く評価する批評家・佐々木敦の見解を交えて紹介します。また、教員でもある角田の元教え子であり、独自のプロセスを介した「風景画」を描くペインターの千葉正也を迎え、「当時イキがって聴いていた音楽が、いつも角田さんに先取りされていた」という音楽を通した二人の交流をひも解きます。広範な音楽ジャンルの聴取は、自身の制作姿勢とどのように結びついているのでしょうか。角田、千葉、佐々木の三者それぞれの音楽体験と美術への眼差しをもとに、聴くことと視ることの相同性、そして新たな風景の発見をめぐって議論します。

※トークセミナーの後に角田俊也によるパフォーマンスを行います。(20:30-21:00頃を予定)
開催日|2014年11月9日(日)19:00-21:00(18:30受付開始)
登壇者|角田俊也(アーティスト) / 佐々木敦(批評家) / 千葉正也(画家)
角田俊也 氏(アーティスト)
1964年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。1990年代より、ライブパフォーマンス、インスタレーション、CDリリース等の活動を行う(1994年から2006年まではWrkのメンバーとしても活動)。小型マイクやコンタクト・マイクを用いるフィールド・レコーディングによって採集される振動現象により、空間の固有性や時間の推移を描写。主な展覧会に、「サウンドアート」(ICC, 2000)、「Simple Interactions」(ロスキル現代美術館, デンマーク, 2011)、「きこえないおと」(Talion Gallery, 2012)などがある。また、近年はルーク・ファウラーとの共作により、横浜トリエンナーレ(2008)、サーペンタイン・ギャラリー(2009)、ニューヨーク近代美術館(2013)、タカ・イシイ・ギャラリー(2013)等でインスタレーション作品を発表している。
http://toshiya-tsunoda.blogspot.jp/
佐々木敦 氏(批評家)
1964年生。批評家。HEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。
近著として『あなたは今、この文章を読んでいる。パラフィクションの誕生』(慶応義塾大学出版会)、『「4分33秒」論』(P-VINE)、『ex-music(LR)』(アルテスパブリッシング)など。
千葉正也 氏(画家)
1980年神奈川県生まれ 画家
主な展覧会に“Mono No Aware. Beauty of Things. Japanese Contemporary Art”エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルグ)、“六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウトー来るべき風景のために森美術館(東京2014)、生きていたから見れた素晴らしい世界”シュウゴアーツ(東京)などがある。